Weのblog、略してWeblog! ~ミステリ初心者の積ん読崩し日記~
2011-04-22T19:03:35+09:00
we_2006
大学生We(♂)の、読書雑記、もしくは積ん読雑記+日常
Excite Blog
第64回日本推理作家協会賞決定!
http://we2006.exblog.jp/15854744/
2011-04-22T19:01:00+09:00
2011-04-22T19:03:35+09:00
2011-04-22T19:01:49+09:00
we_2006
ミステリ
今回はおめでたいことがあったので久しぶりにブログを更新してみます。
本日、第64回日本推理作家協会賞の選考会が催され、栄えある受賞作が決まりました。
ソース元は公式HPのこちらのページ(http://www.mystery.or.jp/topics/index.html)
受賞作は以下↓
『長編及び連作短編集部門』
『隻眼の少女』 麻耶雄嵩
『折れた竜骨』 米澤穂信
『短編部門』
「人間の尊厳と八〇〇メートル」 深水黎一郎
『評論その他の部門』
『遠野物語と怪談の時代』 東雅夫
ついに、麻耶雄嵩氏が協会賞を受賞する時が来ようとは!
そして今回は米澤穂信氏と深水黎一郎氏も受賞し、小説部門は本格系が総なめという嬉しい結果になりました!
長編及び連作短編集部門で受賞した2作品はどちらも第11回本格ミステリ大賞にもノミネートされています。この結果も楽しみ。
短編部門で受賞した深水黎一郎氏は2007年に第36回メフィスト賞を受賞してデビューし、気鋭の本格ミステリ作家として注目を浴びています。
評論その他の部門では、怪奇幻想・怪談の分野ではお馴染みのアンソロジスト、東雅夫氏が受賞しています。
その他の候補作は以下↓
『長編及び連作短編集部門』
『明日の雨は。』 伊岡瞬
『華竜の宮』 上田早夕里
『アルバトロスは羽ばたかない』 七河迦南
『短編部門』
「原始人ランナウェイ」 相沢沙呼
「殷帝之宝剣」 秋梨惟喬
「芹葉大学の夢と殺人」 辻村深月
「天の狗」 鳥飼否宇
『評論その他の部門』
『エラリー・クイーン論』 飯城勇三
『現代本格ミステリの研究
「後期クイーン的問題」をめぐって』 諸岡卓真
受賞された皆さま、おめでとうございます。 ]]>
長月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/14360319/
2010-08-09T01:01:00+09:00
2010-08-09T01:03:56+09:00
2010-08-09T01:01:43+09:00
we_2006
文庫
「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午 角川文庫
「死墓島の殺人」 大村友貴美 角川文庫
「北村薫のミステリびっくり箱」 北村薫 角川文庫
「ホテル・ジューシー」 坂木司 角川文庫
「山田風太郎ベストコレクション 天狗岬殺人事件」 山田風太郎 角川文庫
「山田風太郎ベストコレクション 太陽黒点」 山田風太郎 角川文庫
「Yの悲劇」 エラリー・クイーン 角川文庫
「名前探しの放課後(上・下)」 辻村深月 講談社文庫
「伊坂幸太郎選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎005」 日本推理作家協会編 講談社文庫
「イナイ×イナイ PEEKABOO」 森博嗣 講談社文庫
「交換殺人には向かない夜」 東川篤哉 光文社文庫
「災園」 三津田信三 光文社文庫
「七人の中にいる」 今邑彩 中公文庫
「京都・陰陽師の殺人事件 作家・六波羅一輝の推理」 鯨統一郎 中公文庫
「聯愁殺」 西澤保彦 中公文庫
「化身」 愛川晶 創元推理文庫
「もろこし銀侠伝」 秋梨惟高 創元推理文庫
「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹 創元推理文庫
「朝顔はまだ咲かない」 柴田よしき 創元推理文庫
「虚栄の肖像」 北森鴻 文春文庫
「林の中の家 仁木兄妹の事件簿」 仁木悦子 ポプラ文庫ピュアフル
今月も良いラインナップですねぇ。
角川文庫の山田風太郎コレクション『天狗岬殺人事件』。表題作は、出版芸術社で単行本未収録短編集成の中の一編として刊行されたものなので、文庫になるのはおそらく初でしょう。
やはりこれは、出版芸術社も今回の角川文庫山田風太郎コレクションも、編纂を担当しているのが日下三蔵氏である影響でしょうか…。これも、ほとんどの山田風太郎ミステリを文庫に収めるという偉業(光文社山田風太郎ミステリー傑作選全十巻)を成し遂げた日下氏だからこそできることなのかも。
エラリー・クイーン『Yの悲劇』(角川文庫)は、以前に新訳として同文庫から刊行された『Xの悲劇』に続く新訳版。
東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)は、個人的にはようやく出たか、という感じ。待望の文庫化です。
三津田信三『災園』(光文社文庫)は、詳細は不明ですが、同文庫から出ている『禍家』『凶宅』に続くシリーズなのでしょうか…?
仁木悦子『林の中の家』(ポプラ文庫ピュアフル)は、『私の大好きな探偵』、『猫は知っていた』に続く仁木悦子の復刊第3弾。まだまだ復刊が続いてほしいものです。
同じく中公文庫からの復刊が続いている今邑彩『七人の中にいる』。今邑氏は数少ない女流本格ミステリ作家の一人なので、これも嬉しい限り。
そして、西澤保彦『聯愁殺』(中公文庫)。西澤作品は刊行から3,4年経てば順当に文庫化されるのですが、『聯愁殺』だけが2002年に「ミステリー・リーグ」から刊行されて以来文庫されていなかった。それだけに待ちに待った文庫化なのです。
創元推理文庫からは先月の『道具屋殺人事件』に続き、愛川晶氏のデビュー長編である『化身』。これも長らく入手困難な状態が続いていました。
他には、日本推理作家協会受賞作の桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』、第3回ミステリーズ!新人賞受賞作収録の秋梨惟高『もろこし銀侠伝』、さらに、これが意外にも初の創元推理文庫になる柴田よしき氏の『朝顔はまだ咲かない』など、創元推理文庫は毎月充実したラインナップが続いています。
あと特に気になるのは、歌野晶午『ハッピーエンドにさよならを』(角川文庫)、北森鴻『虚栄の肖像』(文春文庫)、鯨統一郎『京都・陰陽師の殺人事件 作家・六波羅一輝の推理』(中公文庫)など。]]>
葉月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/14133285/
2010-07-06T19:25:00+09:00
2010-07-06T19:25:00+09:00
2010-07-06T19:25:00+09:00
we_2006
文庫
「山田風太郎ベストコレクション(3) 警視庁草紙(上・下)」 山田風太郎 角川文庫
「新装改訂版 人形館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
「びっくり館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
「Ave Maria アヴェマリア」 篠田真由美 講談社文庫
「沈底魚」 曽根圭介 講談社文庫
「毒草師 QED Another Story」 高田崇史 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η」 森博嗣 講談社文庫
「ファンタジスタはどこにいる?」 鯨統一郎 光文社文庫
「遺品」 若竹七海 光文社文庫
「ゾラ・一撃・さようなら」 森博嗣 集英社文庫
「Rのつく月には気をつけよう」 石持浅海 祥伝社文庫
「黒い森」 折原一 祥伝社文庫
「再びラストホープ」 朝暮三文 創元推理文庫
「幸せの萌黄色フラッグ」 井上尚登 創元推理文庫
「群衆の悪魔 デュパン第四の事件(上・下)」 笠井潔 創元推理文庫
「漂流巌流島」 高井忍 創元推理文庫
「逆回りの時計」 藤桂子 創元推理文庫
「七週間の闇」 愛川晶 文春文庫
来月も中々に充実したラインナップ。
角川文庫の山田風太郎コレクション第3弾は、屈指の明治小説もの『警視庁草紙』。
山田風太郎の明治ものといえば、6月にちくま文庫から「山田風太郎明治小説全集」全14巻が復刊されたもの記憶に新しいところです。
講談社文庫からは、綾辻行人氏の館シリーズの新装改訂版第4弾『人形館の殺人』と、シリーズ最新作の『びっくり館の殺人』がダブルで刊行。
『びっくり館の殺人』は、叢書「ミステリーランド」から刊行されたもので、この叢書で文庫になるのは(ノベルス化されているのはいくつかありますが)、森博嗣『探偵伯爵と僕』に次いで二番目となりますね。
曽根圭介『沈底魚』(講談社文庫)は第53回(2007年度)江戸川乱歩賞受賞作。
西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたまたまたまた刊行延期…
高田崇史『毒草師 QED Another Story』(講談社文庫)は、サブタイトルにもあるようにQEDシリーズの外伝のようで、『本格ミステリー・ワールド』2008年度版の「黄金の本格ミステリー」にも挙げられています。
若竹七海『遺品』(光文社文庫)は、角川ホラー文庫からの2次文庫化。若竹作品の文庫は、講談社文庫の3作(『閉ざされた夏』『海神の晩餐』『船上にて』)と新潮文庫の1作(『火天風神』)も光文社文庫に2次収録されていますね。
愛川晶『七週間の闇』(文春文庫)も品切れ重版未定状態だった講談社文庫からの2次文庫化。これは同じ文春文庫から出ている『六月六日生まれの天使』の売り上げ増の効果でしょうか。
折原一『黒い森』(祥伝社文庫)。親本は、表からでも裏からでも読めて、中央の袋綴じを読むことで真相が明らかになる、という装丁。『倒錯の帰結』も同様な趣向できちんと文庫化されています。
創元推理文庫のラインナップも凄い。
朝暮三文『再びラストホープ』は、クライムストーリー『ラストホープ』の続編。
高井忍『漂流巌流島』は、第2回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した短編集。
井上尚登『幸せの萌黄色フラッグ』は、7月刊行の『ホペイロの憂鬱』に続くシリーズ第2弾。
笠井潔『群衆の悪魔 デュパン第四の事件』は、長らく品切れが続いていたエドガー・A・ポーへの重厚なオマージュ作品。
非常に楽しみです。
あと特に気になるのは、石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)、篠田真由美『Ave Maria アヴェマリア』(講談社文庫)、藤桂子『逆回りの時計』(創元推理文庫)など。]]>
文月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/13958623/
2010-06-13T14:15:00+09:00
2010-07-06T19:53:48+09:00
2010-06-13T14:15:04+09:00
we_2006
文庫
「退出ゲーム」 初野晴 角川文庫
「ヴィーナスの命題」 真木武志 角川文庫
「山田風太郎ベストコレクション(2) 虚像淫楽」 山田風太郎 角川文庫
「遠まわりする雛」 米澤穂信 角川文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「レイニー・パークの音」 早瀬乱 講談社文庫
「NECK」 舞城王太郎 講談社文庫
「宛先不明」 鮎川哲也 光文社文庫
「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」 歌野晶午 光文社文庫
「ふたり探偵」 黒田研二 光文社文庫
「会津・リゾート列車殺人号」 辻真先 光文社文庫
「六人の女王の問題」 法月綸太郎 光文社文庫
「シャーロック・ホームズに再び愛をこめて」 ミステリー文学資料館編 光文社文庫
「ラットマン」 道尾秀介 光文社文庫
「回転木馬」 柴田よしき 祥伝社文庫
「道具屋殺人事件」 愛川晶 創元推理文庫
「ホペイロの憂鬱」 井上尚登 創元推理文庫
「ボーナス・トラック」 越谷オサム 創元推理文庫
「少女Aの殺人」 今邑彩 中公文庫
「最後の一球」 島田荘司 文春文庫
「もう誘拐なんてしない」 東川篤哉 文春文庫
「虎の牙」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「消えた宝冠」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「魔女とルパン」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
来月は本格ミステリ充実のラインナップ!特に光文社文庫は凄まじい。
鮎川哲也『宛先不明』の復刊は嬉しい。光文社の「鮎川哲也コレクション」はまだ続いていたんですねぇ。これは鮎川長編全復刊も夢ではない?あと2作『積木の塔』と『死者を笞打て』のみ。個人的にはノンシリーズである『死者を笞打て』を希望したい。
法月綸太郎『六人の女王の問題』。副題に「犯罪ホロスコープⅠ」と付いているように、十二星座をひとつずつモチーフにしたパズラー短編6編を収録。残りの6編も連載が続いているそうなので、そう遠くない時期に出るようです。
黒田研二『ふたり探偵』。『ウェディング・ドレス』『ペルソナ探偵』に続きクロケン文庫化3作目。個人的には次に、本格ミステリとしての評価が高かった『硝子細工のマトリョーシカ』の文庫化を是非していただきたい。
他にも光文社文庫は、歌野晶午『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』、辻真先『会津・リゾート列車殺人号』、道尾秀介『ラットマン』と豪華なラインナップです。
島田荘司『最後の一球』(文春文庫)。月刊「島田荘司」(刊行ペースが月1ペース)だったときの作品のひとつ。
米澤穂信『遠まわりする雛』(角川文庫)は古典部シリーズの短編集。シリーズ第4長編『ふたりの距離の概算』も近いうちに出るようで。
初野晴『退出ゲーム』(角川文庫)。初野氏の知名度を押し上げた、傑作と評判のミステリが遂に文庫に。これも楽しみ。
今邑彩『少女Aの殺人』(中公文庫)はなんと15年越しの文庫化。これも書店で仕掛けられている『ルームメイト』の効果なのでしょうか。
ポプラ文庫からは、怪盗ルパン全集シリーズ隔月刊行第4弾。『虎の牙』は前回の刊行予定に出ていましたが、結局来月に延びたようです。
西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたまたまた刊行延期。いつになったら本当に出るのやら…
愛川晶『道具屋殺人事件』(創元推理文庫)は神田紅梅亭寄席物帳シリーズの第1弾。これも評価の高かった落語ミステリです。
創元推理文庫は落語がテーマの作品が多いですね。大倉崇裕『三人目の幽霊』『七度狐』や北村薫氏の「円紫さんと私」シリーズ。落語ミステリの草分け的レーベルと言っても過言ではないかも?
あと特に気になるのは、井上尚登『ホペイロの憂鬱』(創元推理文庫)、越谷オサム『ボーナス・トラック』(創元推理文庫)、早瀬乱『レイニー・パークの音』(講談社文庫)など。
(追記)6/19
ミステリー文学資料館編『シャーロック・ホームズに再び愛をこめて』(光文社文庫)を忘れていたのでリストに追加。『シャーロック・ホームズに愛をこめて』に続く、国内のホームズパスティーシュ作品のアンソロジーです。
(さらに追記)7/3
東川篤哉『もう誘拐なんてしない』(文春文庫)と真木武志『ヴィーナスの命題』(角川文庫)をリストに追加。]]>
水無月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/13725232/
2010-05-16T22:30:12+09:00
2010-05-16T22:30:13+09:00
2010-05-16T22:30:13+09:00
we_2006
文庫
「MORNING GIRL」 鯨統一郎 講談社文庫
「新装版 とらんぷ譚 真珠母の匣」 中井英夫 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「蛇行する川のほとり」 恩田陸 集英社文庫
「俺が俺に殺されて」 蒼井上鷹 祥伝社文庫
「羊の秘」 霞流一 祥伝社文庫
「やってられない月曜日」 柴田よしき 新潮文庫
「妖女のねむり」 泡坂妻夫 創元推理文庫
「新版 歯と爪」 ビル・S・バリンジャー 創元推理文庫
「魍魎の匣(上・下)」 京極夏彦 双葉文庫
「新装版 裁きの終った日」 赤川次郎 文春文庫
「狩人は都を駆ける」 我孫子武丸 文春文庫
「空白の叫び(上・中・下)」 貫井徳郎 文春文庫
「インシテミル」 米澤穂信 文春文庫
中井英夫『新装版 とらんぷ譚 真珠母の匣』(講談社文庫)は「とらんぷ譚」シリーズの最後の作品。これで「とらんぷ譚」はすべて復刊されることになります。
西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたしても刊行延期。米澤穂信『インシテミル』(文春文庫)も来月に刊行が延びました。
蒼井上鷹『俺が俺に殺されて』(祥伝社文庫)は、著者初の長編文庫化。
泡坂妻夫『妖怪のねむり』(創元推理文庫)。前回の『喜劇悲奇劇』同様、過去の泡坂作品の復刊が続いていますね。
ビル・S・バリンジャー『新版 歯と爪』(創元推理文庫)。あの袋綴じ返品保証は新版でもつくのでしょうか?
京極夏彦『魍魎の匣(上・下)』(双葉文庫)は、日本推理作家協会賞全集のシリーズ。同年受賞の梅原克文『ソリトンの悪魔』も上下巻で刊行されるようです。
先日推理坂協会賞を受賞した貫井徳郎氏の『空白の叫び』(文春文庫)は、なんと上・中・下の3分冊。原稿用紙2000枚を超える大作だそうで。
あと特に気になるのは、我孫子武丸『狩人は都を駆ける』(文春文庫)、霞流一『羊の秘』(祥伝社文庫)、鯨統一郎『MORNING GIRL』(講談社文庫)など。]]>
第10回本格ミステリ大賞決定!
http://we2006.exblog.jp/13716617/
2010-05-15T22:41:20+09:00
2010-05-15T22:41:19+09:00
2010-05-15T22:41:19+09:00
we_2006
ミステリ
小説部門:
『密室殺人ゲーム2.0』 歌野晶午
『水魑の如き沈むもの』 三津田信三
評論・研究部門:
『戦前前後異端文学論』 谷口基
小説部門では上記2作が同じ票を獲得したらしく、2作受賞となりました。
2作受賞は第3回に笠井潔『オイディプス症候群』・乙一『GOTH リストカット事件』が同時受賞して以来ですね。
歌野氏は『葉桜の季節に君を想うということ』で、第4回(2004年)の本格ミステリ大賞を獲得していますから、再びの受賞になります。本格ミステリ大賞で同じ作家が別の年で受賞するのは初めてのことですね。
ちなみに今回受賞した『密室殺人ゲーム2.0』は、2010年度『本格ミステリ・ベスト10』の第1位に輝いています。
三津田氏は一昨年・昨年と『首無の如き祟るもの』・『山魔の如き嗤うもの』でそれぞれノミネートされており、今回の受賞で3度目の正直となりました。
twitterで得た情報によると、小説部門は大接戦で、綾辻行人『Another』とは1票差だったとのこと。
評論・研究部門では、先日推理作家協会賞を受賞した小森健太朗氏の『英文学の地下水脈』も候補作に入っていましたが、2冠はならず。こちらの開票結果も気になるところです。
受賞された皆さま、おめでとうございます。
最後に、候補となった作品を記しておきます。
小説部門:
『Another』 綾辻行人
『密室殺人ゲーム2.0』 歌野晶午
『花窗玻璃』 深水黎一郎
『水魑の如き沈むもの』 三津田信三
『追想五断章』 米澤穂信
評論・研究部門:
『ミステリ・ジョッキー2』 綾辻行人・有栖川有栖
『英文学の地下水脈』 小森健太朗
『都筑道夫ポケミス全解説』 小森収:編
『アジア本格リーグ(出版企画に対して)』 島田荘司
『戦前戦後異端文学論』 谷口基]]>
第63回日本推理作家協会賞決定!
http://we2006.exblog.jp/13516490/
2010-04-24T09:55:21+09:00
2010-04-24T09:55:21+09:00
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we_2006
ミステリ
まず、候補となった作品は以下↓
『長編及び連作短編集部門』
『粘膜蜥蜴』 飴村行
『身の上話』 佐藤正午
『乱反射』 貫井徳郎
『贖罪』 湊かなえ
『追想五断章』 米澤穂信
『短編部門』
「随監」 安東能明
「ミスファイア」 伊岡瞬
「ドロッピング・ゲーム」 石持浅海
「師匠」 永瀬隼介
「雨が降る頃」 結城充考
『評論その他の部門』
『英文学の地下水脈 古典ミステリ研究
~黒岩涙香翻案原典からクイーンまで』 小森健太朗
『戦前戦後異端文学論―奇想と反骨―』 谷口基
『日本SF精神史』 長山靖生
『怪談文芸ハンドブック』 東雅夫
そして栄えある受賞作は以下。ソース元は公式HPのこちらのページ(http://www.mystery.or.jp/topics/index.html)
『長編及び連作短編集部門』
『粘膜蜥蜴』 飴村行
『乱反射』 貫井徳郎
『短編部門』
「随監」 安東能明
『評論その他の部門』
『英文学の地下水脈 古典ミステリ研究
~黒岩涙香翻案原典からクイーンまで』 小森健太朗
作家歴15年を超える貫井徳郎氏が(おそらく悲願であろう)初タイトル獲得!
本格ミステリファンとしても嬉しい限り。
同時受賞の飴村行氏は2008年に『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞してデビューしたホラー界の新鋭。今回はミステリ的趣向も凝らされている『粘膜蜥蜴』で、なんと2作目で受賞という早さです。
短編部門で受賞したた安東能明氏は1995年に「日本推理サスペンス大賞」(今はもうない)の優秀賞を受賞してデビューし、数年の沈黙の後、2001年に「ホラーサスペンス大賞」(これも今はもうない)の特別賞を受賞して、以降はコンスタントに新作を発表し続けています。
評論その他の部門では、本格ミステリ大賞も受賞した小森健太朗氏が受賞しています。『英文学の地下水脈~』は今年の本格ミステリ大賞の「評論・研究部門」にもノミネートされており、2冠達成もあり得るかもしれませんね。
受賞された皆さま、おめでとうございます。]]>
皐月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/13342666/
2010-04-07T22:25:58+09:00
2010-04-07T22:25:58+09:00
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we_2006
文庫
「王女の渇き」 早瀬乱 角川ホラー文庫
「6時間後に君は死ぬ」 高野和明 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「赤い夢の迷宮」 勇嶺薫 講談社文庫
「首無の如き祟るもの」 三津田信三 講談社文庫
「PLAY」 山口雅也 講談社文庫
「ガーディアン」 石持浅海 光文社文庫
「人形が死んだ夜」 土屋隆夫 光文社文庫
「名探偵の奇跡」 日本推理作家協会編 光文社文庫
「1950年のバックトス」 北村薫 新潮文庫
「温かな手」 石持浅海 創元推理文庫
「疑惑の墓標」 藤桂子 創元推理文庫
「兄の殺人者」 D・M・ディヴァイン 創元推理文庫
「蒼林堂古書店へようこそ(仮題)」 乾くるみ 徳間文庫
「熱い視線」 北川歩実 徳間文庫
「求愛」 柴田よしき 徳間文庫
「裁判員法廷」 芦辺拓 文春文庫
「ふたつめの月」 近藤史恵 文春文庫
「インシテミル」 米澤穂信 文春文庫
「怪盗対名探偵」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「七つの秘密」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「三十棺桶島」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「虎の牙」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
今月はかなり豪華なラインナップ。
まずは講談社文庫。三津田信三『首無の如きの祟るもの』は待ちに待った文庫化!大いに期待しています。
また、勇嶺薫『赤い夢の迷宮』、山口雅也『PLAY』も楽しみな作品。
高野和明『6時間後に君は死ぬ』は、かつてドラマ化もされ、単行本発売時には評価も高かった作品。
石持浅海作品は『ガーディアン』(光文社文庫)、『温かな手』(創元推理文庫)と順調に文庫になってますね。
土屋隆夫『人形が死んだ夜』(光文社文庫)。土屋氏はこの作品が出た時点で御年90歳という、まさに大御所。50年以上前のデビュー作『天狗の面』ともリンクしている著者の集大成的作品。
西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)とD・M・ディヴァイン『兄の殺人者』(創元推理文庫)は来月に刊行が延びたようです。
芦辺拓『裁判員法廷』(文春文庫)と米澤穂信『インシテミル』(文春文庫)はともに「本格ミステリ・ベスト10」で上位にランクインした作品。『インシテミル』は映画化もされるようで。
ポプラ文庫からは、怪盗ルパン全集シリーズ隔月大量刊行第3弾。この勢いで全30巻出していくのでしょうか。
あと特に気になるのは、乾くるみ『蒼林堂古書店へようこそ(仮題)』(徳間文庫)、北川歩実『熱い視線』(徳間文庫)、藤桂子『疑惑の墓標』(創元推理文庫)など。]]>
卯月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/13113323/
2010-03-16T01:22:30+09:00
2010-03-16T01:22:33+09:00
2010-03-16T01:22:33+09:00
we_2006
文庫
「眩暈を愛して夢を見よ」 小川勝己 角川文庫
「新装版 とらんぷ譚 人外境通信」 中井英夫 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「少女ノイズ」 三雲岳斗 光文社文庫
「聖餐城」 皆川博子 光文社文庫
「卑弥呼の赤い罠」 吉村達也 集英社文庫
「新訳版 僧正殺人事件」 S・S・ヴァン・ダイン 創元推理文庫
「兄の殺人者」 D・M・ディヴァイン 創元推理文庫
「そして誰もいなくなる」 今邑彩 中公文庫
「ディオニシオスの耳」 竹内薫 徳間文庫
「アガサ・クリスティーの秘密ノート(上・下)」 アガサ・クリスティー ハヤカワ文庫
「告白」 湊かなえ 双葉文庫
「私の男」 桜庭一樹 文春文庫
来月はやや少なめです。
今回のラインナップで一番期待しているのは、小川勝己『眩暈を愛して夢を見よ』(角川文庫)。9年越しの文庫化。
中井英夫『新装版 とらんぷ譚 人外境通信』(講談社文庫)は「とらんぷ譚」シリーズ復刊の第3弾。これまでの3作は刊行が12月、2月、4月ときているので、おそらく最終作『真珠母の匣』は6月刊行になるのでしょうね。
三雲岳斗『少女ノイズ』(光文社文庫)。単行本のラノベちっくな表紙が印象的でしたが、ミステリとしても非常に良い評価を受けているようで。これも期待しています。
創元推理文庫。D・M・ディヴァイン『兄の殺人者』は待望の復刊。
そしてヴァン・ダイン『僧正殺人事件』は新訳で登場。以降、ヴァン・ダイン作品は数作が新訳されるようです。
湊かなえ『告白』(双葉文庫)は2009年本屋大賞受賞作で、去年最も売れたであろうイヤミス。
今邑彩『そして誰もいなくなる』(中公文庫)は、同一レーベルからの復刊。前回の文庫が1996年刊なので、実に14年振りのお目見えとなるわけですね。
竹内薫『ディオニシオスの耳』(徳間文庫)は、『99.9%は仮説』で有名になったサイエンス・ライターの竹内氏が、「湯川薫」名義で出していたミステリ。これも11年越しの文庫化。
西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)。前回の『ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎』に続いてトリビュートつながりで、ということなんでしょうか。「零崎」シリーズや「きみとぼく」シリーズは完結してからでないと文庫化しないとか…?
『アガサ・クリスティーの秘密ノート(上・下)』(ハヤカワ文庫)は2009年に見つかったクリスティーの未発表短編2作を含む研究書。
というわけで、特に気になるものすべてに言及してしまいました。]]>
弥生の文庫化
http://we2006.exblog.jp/12907840/
2010-02-21T10:22:00+09:00
2010-02-22T16:43:08+09:00
2010-02-21T10:22:49+09:00
we_2006
文庫
またまた遅ればせながら、「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。
「ミステリは万華鏡」 北村薫 角川文庫
「災転(サイコロ)」 霞流一 角川ホラー文庫
「六蠱の躯 死相学探偵3」 三津田信三 角川ホラー文庫
「紙魚家崩壊 九つの謎」 北村薫 講談社文庫
「QED 河童伝説」 高田崇史 講談社文庫
「λに歯がない λ has no teeth」 森博嗣 講談社文庫
「百物語 浪人左門あやかし指南」 輪渡颯介 講談社文庫
「劇走」 鳥飼否宇 小学館文庫
「警官倶楽部」 大倉崇裕 祥伝社文庫
「なみだ学習塾をよろしく!」 鯨統一郎 祥伝社文庫
「星新一 1001話をつくった人(上・下)」 最相葉月 新潮文庫
「ミハスの落日」 貫井徳郎 新潮文庫
「サイン会はいかが?」 大崎梢 創元推理文庫
「川に死体のある風景」 アンソロジー 創元推理文庫
「フレンチ警部と毒蛇の謎」 F・W・クロフツ 創元推理文庫
「ソロモンの犬」 道尾秀介 文春文庫
「八つの犯罪」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「黄金三角」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「怪奇な家」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「緑の目の少女」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「猫は知っていた」 仁木悦子 ポプラ文庫ピュアフル
「青春探偵団」 山田風太郎 ポプラ文庫ピュアフル
今月もなかなかのラインナップ。
北村薫『ミステリは万華鏡』(角川文庫)は、本格を愛する作家にして名アンソロジスト、北村薫氏のミステリエッセイ。すでに集英社文庫版で出ているので、これが2次文庫化になります。
角川ホラー文庫からは注目の作家が二人。
一人はこのレーベル初参入の霞流一『災転(サイコロ)』。酔狂なバカミス作家はいかようにホラーを暴走させていくのでしょうか?
もう一人は三津田信三『死相学探偵3 六蠱の躯』。死相学探偵シリーズも第3弾に突入。
輪渡颯介『百物語 浪人左門あやかし指南』(講談社文庫)は第38回メフィスト賞受賞作『掘割で笑う女』のシリーズ2作目。
高田崇史『QED 河童伝説』(講談社文庫)は、2月分から流れましたね。シリーズ第13弾。
森博嗣『λに歯がない』(講談社文庫)もGシリーズ第5弾。
鳥飼否宇『激走』(小学館文庫)は『激走 福岡国際マラソン―42.195キロの謎』(小学館)を改題したもの。
大崎梢『サイン会はいかが?』(創元推理文庫)は「成風堂書店事件メモ」シリーズの第3弾。
アンソロジー『川に死体のある風景』(創元推理文庫)は「川と死体」をテーマにした競作アンソロジー。執筆陣は綾辻行人、有栖川有栖、歌野晶午、大倉崇裕、佳多山大地、黒田研二の六名。
F・W・クロフツ『フレンチ警部と毒蛇の謎』(創元推理文庫)は、クロフツ最後の未訳作なんだとか。
最相葉月『星新一 1001話をつくった人(上・下)』(新潮文庫)はSF界の巨人・ショートショートの第一人者だった星新一の生涯をたどるノンフィクション。第29回講談社ノンフィクション賞、第61日本推理作家協会賞「評論その他の部門」、第34回大沸次郎賞、第28日本SF大賞と、4つもの文学賞を獲得した傑作評伝。
ポプラ文庫からは、去年12月から始まった怪盗ルパン全集シリーズの大量刊行第2弾。やっぱり江戸川乱歩の少年探偵シリーズのように隔月で4冊ずつ出すんでしょうか?
その他ポプラ文庫ピュアフルからは仁木悦子『猫は知っていた』、山田風太郎『青春探偵団』と懐かしいラインナップ。
あと特に気になるのは、北村薫『紙魚家崩壊 九つの謎』(講談社文庫)、貫井徳郎『ミハスの落日』(新潮文庫)、道尾秀介『ソロモンの犬』(文春文庫)など。]]>
如月の文庫化
http://we2006.exblog.jp/12738156/
2010-01-28T16:17:00+09:00
2010-01-28T16:18:33+09:00
2010-01-28T16:17:33+09:00
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文庫
というわけでふたたび遅ればせながら、「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。
「甘栗と金貨とエルム」 太田忠司 角川文庫
「使命と魂のリミット」 東野圭吾 角川文庫
「シャーロック・ホームズの冒険」 アーサー・コナン・ドイル 角川文庫
「増補版 三度目ならばABC」 岡嶋二人 講談社文庫
「QED 河童伝説」 高田崇史 講談社文庫
「新装版 とらんぷ譚 悪夢の骨牌」 中井英夫 講談社文庫
「砂の城」 鮎川哲也 光文社文庫
「新本格もどき」 霧舎巧 光文社文庫
「浦島太郎の真相」 鯨統一郎 光文社文庫
「ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺(3)」 田中啓文 集英社文庫
「華やかな魔獣」 平岩弓枝 集英社文庫
「堂場警部補の挑戦」 蒼井上鷹 創元推理文庫
「天霧家事件」 太田忠司 創元推理文庫
「ホワイトクロウ インディゴの夜」 加藤実秋 創元推理文庫
「黒水仙」 藤雪夫・藤桂子 創元推理文庫
「新版 シャーロック・ホームズの冒険」 アーサー・コナン・ドイル 創元推理文庫
「セッジムアの絞殺魔」 ピーター・ラヴゼイ ハヤカワ文庫
「放火魔」 折原一 文春文庫
「天才たちの値段」 門井慶喜 文春文庫
来月もなかなかに充実したラインナップ。
まず個人的に嬉しいのが鮎川哲也『砂の城』の復刊。光文社文庫の「鮎川哲也コレクション」は、多くの入手困難だった鮎川哲也の長編が手軽に読めるようになったという点で、特筆に値すると思っています。
そして、ノベルス刊行時から気になっていた霧舎巧『新本格もどき』(光文社文庫)。新本格作家がどう「もどかれて」いるのか楽しみ(というか元ネタ全部読めてはないという…)
藤雪夫・藤桂子『黒水仙』(創元推理文庫)。藤父娘といえば、先月刊行された『獅子座』が有名ですが、上記の作品も父娘名義で発表されていたのですね。
中井英夫『新装版 とらんぷ譚 悪夢の骨牌』(講談社文庫)は先月から開始された「とらんぷ譚」シリーズ復刊の第2弾。おそらく一月置きに『人外境通信』『真珠母の匣』と続くのでしょう。
岡嶋二人『増補版 三度目ならばABC』(講談社文庫)は、何が増補されているのかは不明。未発表短編とかだろうか?それとも岡嶋二人年譜とか。
太田忠司『天霧家事件』(創元推理文庫)は狩野俊介シリーズの第5弾。加藤実秋『ホワイトクロウ』(創元推理文庫)はインディゴシリーズの第3弾。高田崇史『QED 河童伝説』(講談社文庫)はQEDシリーズの…えーと…13番目…かな…。
ピーター・ラヴゼイ「セッジムアの絞殺魔」(ハヤカワ文庫)は、「現代短編の名手」シリーズの第9弾。
絞殺魔とくれば、こちらは折原一『放火魔』(文春文庫)。単行本での短編集『疑惑』を改題したもの。
モロにカブったのは古典中の古典、アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険」。角川文庫と創元推理文庫から出ています。どちらも新訳の模様。映画の効果でしょうね。
あと特に気になるのは、蒼井上鷹『堂場警部補の挑戦』(創元推理文庫)、門井慶喜『天才たちの値段』(文春文庫)、鯨統一郎『浦島太郎の真相』(光文社文庫)など。]]>
mixi日記外部ブログ移行と文庫化
http://we2006.exblog.jp/12538145/
2009-12-23T13:05:23+09:00
2009-12-23T13:05:23+09:00
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文庫
元々月一で更新していたmixi日記。一方ここのブログはというと、ここ最近多少更新頻度は上がったものの、それまでは(特に今年は)実質停止状態でしたからね。
というわけで、どちらもミステリや文庫のことしか書いていないし、更新頻度の少ないもの同士ならば、統一させてしまおうと。
マイミクの皆さまは今後はこちらのブログでよろしくお願いいたします。
というわけで非常に遅ればせながら、「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。
「密室殺人ゲーム王手飛車取り」 歌野晶午 講談社文庫
「スロウハイツの神様(上・下)」 辻村深月 講談社文庫
「聖域の殺戮」 二階堂黎人 講談社文庫
「ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎」 西尾維新 講談社文庫
「ソフトタッチ・オペレーション」 西澤保彦 講談社文庫
「1/2の騎士 ~harujion~」 初野晴 講談社文庫
「徳利長屋の怪 名探偵夢水清志郎事件ノート」 はやみねかおる 講談社文庫
「珍しい物語のつくり方」 本格ミステリ作家クラブ編 講談社文庫
「掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南」 輪渡颯介 講談社文庫
「密室キングダム」 柄刀一 光文社文庫
「シャーロック・ホームズに愛をこめて」 ミステリー文学資料館編 光文社文庫
「ZOKUDAM」 森博嗣 光文社文庫
「変調二人羽織」 連城三紀彦 光文社文庫
「硝子のドレス」 北川歩実 集英社文庫
「華やかな魔獣」 平岩弓枝 集英社文庫
「乱鴉の島」 有栖川有栖 新潮文庫
「人柱はミイラと出会う」 石持浅海 新潮文庫
「サクリファイス」 近藤史恵 新潮文庫
「喜劇悲奇劇」 泡坂妻夫 創元推理文庫
「五色のリチェルカーレ」 深水黎一郎 創元推理文庫
「ニライカナイの語り部 作家六波羅一輝の推理」 鯨統一郎 中公文庫
「夜の冒険」 エドワード・D・ホック ハヤカワ文庫
「キララ、探偵す。」 竹本健治 文春文庫
「ワーキング・ホリデー」 坂木司 文春文庫
来月は豊作。「本ミス」にランクインされていた話題作もちらほらと。
歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」(講談社文庫)は待望の文庫化!文庫に落ちるのをずっと待ってたんですよ~。
待望といえば柄刀一「密室キングダム」(光文社文庫)と有栖川有栖「乱鴉の島」(新潮文庫)も嬉しい限り。
西尾維新の文庫化、「戯れ言」シリーズの次はJDCトリビュート作品。しかもまさかの2作合本。
二階堂黎人「聖域の殺戮」(講談社文庫)、西澤保彦「ソフトタッチ・オペレーション」(講談社文庫)はどちらもシリーズのうちの一作で且つSFミステリ。
初野晴「1/2の騎士 ~harujion~」(講談社文庫)は、その装丁から純ファンタジー作品かと思いきや、「本格ミステリー・ワールド2009」で「読者に勧める黄金の本格ミステリー」の中の1つに選ばれるほど本格度は高いらしいです。これも楽しみ。
初野氏は去年の「退出ゲーム」で俄然評価が上がりましたからねぇ。
ミステリー文学資料館編「シャーロック・ホームズより愛をこめて」(光文社文庫)は国内作家によるホームズ・パスティーシュのアンソロジー。
本格ミステリ作家クラブ編「珍しい物語のつくり方」(講談社文庫)は年度アンソロジー「本格ミステリ06」(講談社ノベルス)の文庫化。
文庫落ちが来月に流れた、輪渡颯介「掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南」(講談社文庫)は第38回メフィスト賞受賞作。
復刊組では泡坂妻夫「喜劇悲奇劇」(創元推理文庫)と連城三紀彦「変調二人羽織」(光文社文庫)に期待。
泡坂氏は残念ながら今年亡くなられましたが、泡坂氏も連城氏も「幻影城」出身の作家ですね。
エドワード・D・ホック「夜の冒険」はハヤカワ文庫の「現代短編の名手」シリーズの第8弾。
あと特に気になるのは、石持浅海「人柱はミイラと出会う」(新潮文庫)、竹本健治「キララ、探偵す。」(文春文庫)、はやみねかおる「徳利長屋の怪 名探偵夢水清志郎事件ノート」(講談社文庫)、深水黎一郎「五色のリチェルカーレ」(創元推理文庫)など。
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似鳥鶏 「理由あって冬に出る」
http://we2006.exblog.jp/12396123/
2009-11-28T12:55:00+09:00
2010-12-19T05:25:13+09:00
2009-11-28T12:54:57+09:00
we_2006
ミステリ
本作は第16回鮎川哲也賞で佳作入選したものです。
いわゆる「日常の謎」物なのですが、若い読者層を狙ってか、表紙の絵は何ともライトノベル的です。
その期待(想像)を裏切らず、軽いテンポの語り口で、魅力的なキャラクターあり、学園生活に散りばめられたユーモアあり、いかにも青春風味な「少々シニカルな主人公」視点ありで、非常に読みやすい作品でした。
これだけならまあ普通なのですが、本作のすごい所はミステリとしても充分な楽しみを用意してくれている点。序盤は多少味気なく感じるかもしれませんが、後半で披露される推理はロジカルで、本格読者の観賞にも耐えうると思います。
そして、作品全体に漂うさっぱりとした雰囲気と終盤のほろ苦い展開、さらに驚愕のラストまでもが、なんというか、どれもメリハリがついているようで、とてもバランス良く見えるのです。
とても楽しく読めました。オススメです。]]>
鯨統一郎 「パラドックス学園」
http://we2006.exblog.jp/12382862/
2009-11-26T02:19:47+09:00
2009-11-26T02:19:48+09:00
2009-11-26T02:19:48+09:00
we_2006
ミステリ
怪作「ミステリアス学園」と内容がリンクしている部分もあり、続編といってもいいかもしれません。
今回も「鯨統一郎」色全開で、作者が真面目に「ふざけている」作品です。
エドガー・A・ポー、コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、ジョン・ディクスン・カー、エラリー・クイーン(フレデリック&マンフレッド)など、著名な推理作家が同時代に存在し、しかも同じ「パラドックス学園」の「パラレル研究会」に所属しているというパラレルワールド。そんな世界で起きた核シェルター内での密室殺人事件。
実在の有名海外推理作家が登場しているのには、にやりとされられてしまいますね。上記の作家の他にも、ポール・アルテやピーター・ラヴゼイなどの現代本格の書き手がちらっと登場してきたりするのも面白い。
そして何より面白いのが本作のトンデモ密室トリック。このトリック、おそらく前例はないでしょう。
本作のすべての要素はこのトリックために構成されているようでいて、このトリックであるが故にすべての要素が無駄になっているような気がするのは、いかにも「逆説的」ですね。本作は「逆説」「パラドックス」が重要なテーマにもなっていますし。]]>
鯨統一郎 「喜劇ひく悲奇劇」
http://we2006.exblog.jp/12252864/
2009-11-04T14:28:00+09:00
2009-11-04T14:31:34+09:00
2009-11-04T14:28:08+09:00
we_2006
ミステリ
泡坂妻夫の「喜劇悲奇劇」へのオマージュとして書かれた回文ミステリーです。
「全篇回文づくし」という売り文句のとおり、タイトル・章題・名前・地名・台詞・地の文章などなど、様々なところに回文が頻出しています。それを見ているだけでも楽しいですね。
自分はまだ未読ですが、オマージュの元となった「喜劇悲奇劇」も併せて読むのも一興かもしれません。
内容はというと、
合宿中の回文愛好家サークル「回文こんぶイカ」のメンバー達が、陸の孤島と化した「高山館」で連続殺人に見舞われる…
と、まあ言わば「クローズドサークル」ものなのですが、凄まじいのは、回文密室、回文アリバイ、回文見立て殺人など、事件が何でも回文に結び付けられているところです(ちょっと強引なのもありますが…)
そしてなぜか中盤ではこれまでの脈絡に関係なく、古今東西の名探偵の名前を含んだ回文を50連発させるなど、とにかく回文作りの執念さにおいては、鯨統一郎らしさが前面に出ていますね。
ここまで回文が入り乱れているのに、解決編で整合性がとれていないかといったらそうでもなく、構造としては案外普通のミステリーであったりします。まあそれは回文に重きを置いているが故だとも言えそうです。
ミステリとしての重厚さという点ではちょっと難ありですが、回文を楽しめて、且つすらすらと軽く読める楽しい作品ではあります。
ちなみに同氏の著作「文章魔界道」では、文豪・ミステリー作家の名前を含んだ回文を連発させるといった「言葉遊び」も披露されています。]]>
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