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葉月の文庫化

というわけでいつものごとく「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。


「山田風太郎ベストコレクション(3) 警視庁草紙(上・下)」 山田風太郎 角川文庫
「新装改訂版 人形館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
「びっくり館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
「Ave Maria アヴェマリア」 篠田真由美 講談社文庫
「沈底魚」 曽根圭介 講談社文庫
「毒草師 QED Another Story」 高田崇史 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η」 森博嗣 講談社文庫
「ファンタジスタはどこにいる?」 鯨統一郎 光文社文庫
「遺品」 若竹七海 光文社文庫
「ゾラ・一撃・さようなら」 森博嗣 集英社文庫
「Rのつく月には気をつけよう」 石持浅海 祥伝社文庫
「黒い森」 折原一 祥伝社文庫
「再びラストホープ」 朝暮三文 創元推理文庫
「幸せの萌黄色フラッグ」 井上尚登 創元推理文庫
「群衆の悪魔 デュパン第四の事件(上・下)」 笠井潔 創元推理文庫
「漂流巌流島」 高井忍 創元推理文庫
「逆回りの時計」 藤桂子 創元推理文庫
「七週間の闇」 愛川晶 文春文庫



来月も中々に充実したラインナップ。


角川文庫の山田風太郎コレクション第3弾は、屈指の明治小説もの『警視庁草紙』。
山田風太郎の明治ものといえば、6月にちくま文庫から「山田風太郎明治小説全集」全14巻が復刊されたもの記憶に新しいところです。


講談社文庫からは、綾辻行人氏の館シリーズの新装改訂版第4弾『人形館の殺人』と、シリーズ最新作の『びっくり館の殺人』がダブルで刊行。
『びっくり館の殺人』は、叢書「ミステリーランド」から刊行されたもので、この叢書で文庫になるのは(ノベルス化されているのはいくつかありますが)、森博嗣『探偵伯爵と僕』に次いで二番目となりますね。


曽根圭介『沈底魚』(講談社文庫)は第53回(2007年度)江戸川乱歩賞受賞作。


西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたまたまたまた刊行延期…


高田崇史『毒草師 QED Another Story』(講談社文庫)は、サブタイトルにもあるようにQEDシリーズの外伝のようで、『本格ミステリー・ワールド』2008年度版の「黄金の本格ミステリー」にも挙げられています。


若竹七海『遺品』(光文社文庫)は、角川ホラー文庫からの2次文庫化。若竹作品の文庫は、講談社文庫の3作(『閉ざされた夏』『海神の晩餐』『船上にて』)と新潮文庫の1作(『火天風神』)も光文社文庫に2次収録されていますね。


愛川晶『七週間の闇』(文春文庫)も品切れ重版未定状態だった講談社文庫からの2次文庫化。これは同じ文春文庫から出ている『六月六日生まれの天使』の売り上げ増の効果でしょうか。


折原一『黒い森』(祥伝社文庫)。親本は、表からでも裏からでも読めて、中央の袋綴じを読むことで真相が明らかになる、という装丁。『倒錯の帰結』も同様な趣向できちんと文庫化されています。


創元推理文庫のラインナップも凄い。
朝暮三文『再びラストホープ』は、クライムストーリー『ラストホープ』の続編。
高井忍『漂流巌流島』は、第2回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した短編集。
井上尚登『幸せの萌黄色フラッグ』は、7月刊行の『ホペイロの憂鬱』に続くシリーズ第2弾。
笠井潔『群衆の悪魔 デュパン第四の事件』は、長らく品切れが続いていたエドガー・A・ポーへの重厚なオマージュ作品。
非常に楽しみです。


あと特に気になるのは、石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)、篠田真由美『Ave Maria アヴェマリア』(講談社文庫)、藤桂子『逆回りの時計』(創元推理文庫)など。

  by we_2006 | 2010-07-06 19:25 | 文庫

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