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第63回日本推理作家協会賞決定!

昨日は第63回日本推理作家協会賞の選考会が催されたそうで、今年の協会賞が決まりました!

まず、候補となった作品は以下↓


『長編及び連作短編集部門』

  『粘膜蜥蜴』  飴村行
  『身の上話』  佐藤正午
  『乱反射』   貫井徳郎
  『贖罪』    湊かなえ
  『追想五断章』 米澤穂信


『短編部門』

  「随監」         安東能明
  「ミスファイア」     伊岡瞬
  「ドロッピング・ゲーム」 石持浅海
  「師匠」         永瀬隼介
  「雨が降る頃」      結城充考


『評論その他の部門』

  『英文学の地下水脈 古典ミステリ研究
   ~黒岩涙香翻案原典からクイーンまで』 小森健太朗
  『戦前戦後異端文学論―奇想と反骨―』  谷口基
  『日本SF精神史』           長山靖生
  『怪談文芸ハンドブック』        東雅夫


そして栄えある受賞作は以下。ソース元は公式HPのこちらのページ(http://www.mystery.or.jp/topics/index.html


『長編及び連作短編集部門』

  『粘膜蜥蜴』  飴村行
  『乱反射』   貫井徳郎


『短編部門』

  「随監」    安東能明


『評論その他の部門』
  『英文学の地下水脈 古典ミステリ研究
   ~黒岩涙香翻案原典からクイーンまで』  小森健太朗


作家歴15年を超える貫井徳郎氏が(おそらく悲願であろう)初タイトル獲得!
本格ミステリファンとしても嬉しい限り。

同時受賞の飴村行氏は2008年に『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞してデビューしたホラー界の新鋭。今回はミステリ的趣向も凝らされている『粘膜蜥蜴』で、なんと2作目で受賞という早さです。

短編部門で受賞したた安東能明氏は1995年に「日本推理サスペンス大賞」(今はもうない)の優秀賞を受賞してデビューし、数年の沈黙の後、2001年に「ホラーサスペンス大賞」(これも今はもうない)の特別賞を受賞して、以降はコンスタントに新作を発表し続けています。

評論その他の部門では、本格ミステリ大賞も受賞した小森健太朗氏が受賞しています。『英文学の地下水脈~』は今年の本格ミステリ大賞の「評論・研究部門」にもノミネートされており、2冠達成もあり得るかもしれませんね。


受賞された皆さま、おめでとうございます。

  by we_2006 | 2010-04-24 09:55 | ミステリ

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