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第64回日本推理作家協会賞決定!

ブログではご無沙汰です。

今回はおめでたいことがあったので久しぶりにブログを更新してみます。


本日、第64回日本推理作家協会賞の選考会が催され、栄えある受賞作が決まりました。
ソース元は公式HPのこちらのページ(http://www.mystery.or.jp/topics/index.html


受賞作は以下↓


『長編及び連作短編集部門』

  『隻眼の少女』  麻耶雄嵩
  『折れた竜骨』  米澤穂信


『短編部門』

  「人間の尊厳と八〇〇メートル」  深水黎一郎


『評論その他の部門』
  
  『遠野物語と怪談の時代』  東雅夫


ついに、麻耶雄嵩氏が協会賞を受賞する時が来ようとは!

そして今回は米澤穂信氏と深水黎一郎氏も受賞し、小説部門は本格系が総なめという嬉しい結果になりました!

長編及び連作短編集部門で受賞した2作品はどちらも第11回本格ミステリ大賞にもノミネートされています。この結果も楽しみ。

短編部門で受賞した深水黎一郎氏は2007年に第36回メフィスト賞を受賞してデビューし、気鋭の本格ミステリ作家として注目を浴びています。

評論その他の部門では、怪奇幻想・怪談の分野ではお馴染みのアンソロジスト、東雅夫氏が受賞しています。


その他の候補作は以下↓


『長編及び連作短編集部門』

  『明日の雨は。』         伊岡瞬
  『華竜の宮』           上田早夕里
  『アルバトロスは羽ばたかない』  七河迦南


『短編部門』

  「原始人ランナウェイ」  相沢沙呼
  「殷帝之宝剣」      秋梨惟喬
  「芹葉大学の夢と殺人」  辻村深月
  「天の狗」        鳥飼否宇


『評論その他の部門』

  『エラリー・クイーン論』        飯城勇三
  『現代本格ミステリの研究
   「後期クイーン的問題」をめぐって』  諸岡卓真



受賞された皆さま、おめでとうございます。

  # by we_2006 | 2011-04-22 19:01 | ミステリ

長月の文庫化

というわけでいつものごとく「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。


「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午 角川文庫
「死墓島の殺人」 大村友貴美 角川文庫
「北村薫のミステリびっくり箱」 北村薫 角川文庫
「ホテル・ジューシー」 坂木司 角川文庫
「山田風太郎ベストコレクション 天狗岬殺人事件」 山田風太郎 角川文庫
「山田風太郎ベストコレクション 太陽黒点」 山田風太郎 角川文庫
「Yの悲劇」 エラリー・クイーン 角川文庫
「名前探しの放課後(上・下)」 辻村深月 講談社文庫
「伊坂幸太郎選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎005」 日本推理作家協会編 講談社文庫
「イナイ×イナイ PEEKABOO」 森博嗣 講談社文庫
「交換殺人には向かない夜」 東川篤哉 光文社文庫
「災園」 三津田信三 光文社文庫
「七人の中にいる」 今邑彩 中公文庫
「京都・陰陽師の殺人事件 作家・六波羅一輝の推理」 鯨統一郎 中公文庫
「聯愁殺」 西澤保彦 中公文庫
「化身」 愛川晶 創元推理文庫
「もろこし銀侠伝」 秋梨惟高 創元推理文庫
「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹 創元推理文庫
「朝顔はまだ咲かない」 柴田よしき 創元推理文庫
「虚栄の肖像」 北森鴻 文春文庫
「林の中の家 仁木兄妹の事件簿」 仁木悦子 ポプラ文庫ピュアフル


今月も良いラインナップですねぇ。


角川文庫の山田風太郎コレクション『天狗岬殺人事件』。表題作は、出版芸術社で単行本未収録短編集成の中の一編として刊行されたものなので、文庫になるのはおそらく初でしょう。
やはりこれは、出版芸術社も今回の角川文庫山田風太郎コレクションも、編纂を担当しているのが日下三蔵氏である影響でしょうか…。これも、ほとんどの山田風太郎ミステリを文庫に収めるという偉業(光文社山田風太郎ミステリー傑作選全十巻)を成し遂げた日下氏だからこそできることなのかも。


エラリー・クイーン『Yの悲劇』(角川文庫)は、以前に新訳として同文庫から刊行された『Xの悲劇』に続く新訳版。


東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)は、個人的にはようやく出たか、という感じ。待望の文庫化です。


三津田信三『災園』(光文社文庫)は、詳細は不明ですが、同文庫から出ている『禍家』『凶宅』に続くシリーズなのでしょうか…?


仁木悦子『林の中の家』(ポプラ文庫ピュアフル)は、『私の大好きな探偵』、『猫は知っていた』に続く仁木悦子の復刊第3弾。まだまだ復刊が続いてほしいものです。


同じく中公文庫からの復刊が続いている今邑彩『七人の中にいる』。今邑氏は数少ない女流本格ミステリ作家の一人なので、これも嬉しい限り。


そして、西澤保彦『聯愁殺』(中公文庫)。西澤作品は刊行から3,4年経てば順当に文庫化されるのですが、『聯愁殺』だけが2002年に「ミステリー・リーグ」から刊行されて以来文庫されていなかった。それだけに待ちに待った文庫化なのです。


創元推理文庫からは先月の『道具屋殺人事件』に続き、愛川晶氏のデビュー長編である『化身』。これも長らく入手困難な状態が続いていました。
他には、日本推理作家協会受賞作の桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』、第3回ミステリーズ!新人賞受賞作収録の秋梨惟高『もろこし銀侠伝』、さらに、これが意外にも初の創元推理文庫になる柴田よしき氏の『朝顔はまだ咲かない』など、創元推理文庫は毎月充実したラインナップが続いています。


あと特に気になるのは、歌野晶午『ハッピーエンドにさよならを』(角川文庫)、北森鴻『虚栄の肖像』(文春文庫)、鯨統一郎『京都・陰陽師の殺人事件 作家・六波羅一輝の推理』(中公文庫)など。

  # by we_2006 | 2010-08-09 01:01 | 文庫

葉月の文庫化

というわけでいつものごとく「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。


「山田風太郎ベストコレクション(3) 警視庁草紙(上・下)」 山田風太郎 角川文庫
「新装改訂版 人形館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
「びっくり館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
「Ave Maria アヴェマリア」 篠田真由美 講談社文庫
「沈底魚」 曽根圭介 講談社文庫
「毒草師 QED Another Story」 高田崇史 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η」 森博嗣 講談社文庫
「ファンタジスタはどこにいる?」 鯨統一郎 光文社文庫
「遺品」 若竹七海 光文社文庫
「ゾラ・一撃・さようなら」 森博嗣 集英社文庫
「Rのつく月には気をつけよう」 石持浅海 祥伝社文庫
「黒い森」 折原一 祥伝社文庫
「再びラストホープ」 朝暮三文 創元推理文庫
「幸せの萌黄色フラッグ」 井上尚登 創元推理文庫
「群衆の悪魔 デュパン第四の事件(上・下)」 笠井潔 創元推理文庫
「漂流巌流島」 高井忍 創元推理文庫
「逆回りの時計」 藤桂子 創元推理文庫
「七週間の闇」 愛川晶 文春文庫



来月も中々に充実したラインナップ。


角川文庫の山田風太郎コレクション第3弾は、屈指の明治小説もの『警視庁草紙』。
山田風太郎の明治ものといえば、6月にちくま文庫から「山田風太郎明治小説全集」全14巻が復刊されたもの記憶に新しいところです。


講談社文庫からは、綾辻行人氏の館シリーズの新装改訂版第4弾『人形館の殺人』と、シリーズ最新作の『びっくり館の殺人』がダブルで刊行。
『びっくり館の殺人』は、叢書「ミステリーランド」から刊行されたもので、この叢書で文庫になるのは(ノベルス化されているのはいくつかありますが)、森博嗣『探偵伯爵と僕』に次いで二番目となりますね。


曽根圭介『沈底魚』(講談社文庫)は第53回(2007年度)江戸川乱歩賞受賞作。


西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたまたまたまた刊行延期…


高田崇史『毒草師 QED Another Story』(講談社文庫)は、サブタイトルにもあるようにQEDシリーズの外伝のようで、『本格ミステリー・ワールド』2008年度版の「黄金の本格ミステリー」にも挙げられています。


若竹七海『遺品』(光文社文庫)は、角川ホラー文庫からの2次文庫化。若竹作品の文庫は、講談社文庫の3作(『閉ざされた夏』『海神の晩餐』『船上にて』)と新潮文庫の1作(『火天風神』)も光文社文庫に2次収録されていますね。


愛川晶『七週間の闇』(文春文庫)も品切れ重版未定状態だった講談社文庫からの2次文庫化。これは同じ文春文庫から出ている『六月六日生まれの天使』の売り上げ増の効果でしょうか。


折原一『黒い森』(祥伝社文庫)。親本は、表からでも裏からでも読めて、中央の袋綴じを読むことで真相が明らかになる、という装丁。『倒錯の帰結』も同様な趣向できちんと文庫化されています。


創元推理文庫のラインナップも凄い。
朝暮三文『再びラストホープ』は、クライムストーリー『ラストホープ』の続編。
高井忍『漂流巌流島』は、第2回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した短編集。
井上尚登『幸せの萌黄色フラッグ』は、7月刊行の『ホペイロの憂鬱』に続くシリーズ第2弾。
笠井潔『群衆の悪魔 デュパン第四の事件』は、長らく品切れが続いていたエドガー・A・ポーへの重厚なオマージュ作品。
非常に楽しみです。


あと特に気になるのは、石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)、篠田真由美『Ave Maria アヴェマリア』(講談社文庫)、藤桂子『逆回りの時計』(創元推理文庫)など。

  # by we_2006 | 2010-07-06 19:25 | 文庫

文月の文庫化

というわけでいつものごとく「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。


「退出ゲーム」 初野晴 角川文庫
「ヴィーナスの命題」 真木武志 角川文庫
「山田風太郎ベストコレクション(2) 虚像淫楽」 山田風太郎 角川文庫
「遠まわりする雛」 米澤穂信 角川文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「レイニー・パークの音」 早瀬乱 講談社文庫
「NECK」 舞城王太郎 講談社文庫
「宛先不明」 鮎川哲也 光文社文庫
「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」 歌野晶午 光文社文庫
「ふたり探偵」 黒田研二 光文社文庫
「会津・リゾート列車殺人号」 辻真先 光文社文庫
「六人の女王の問題」 法月綸太郎 光文社文庫
「シャーロック・ホームズに再び愛をこめて」 ミステリー文学資料館編 光文社文庫
「ラットマン」 道尾秀介 光文社文庫
「回転木馬」 柴田よしき 祥伝社文庫
「道具屋殺人事件」 愛川晶 創元推理文庫
「ホペイロの憂鬱」 井上尚登 創元推理文庫
「ボーナス・トラック」 越谷オサム 創元推理文庫
「少女Aの殺人」 今邑彩 中公文庫
「最後の一球」 島田荘司 文春文庫
「もう誘拐なんてしない」 東川篤哉 文春文庫
「虎の牙」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「消えた宝冠」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫
「魔女とルパン」 モーリス・ルブラン ポプラ文庫



来月は本格ミステリ充実のラインナップ!特に光文社文庫は凄まじい。


鮎川哲也『宛先不明』の復刊は嬉しい。光文社の「鮎川哲也コレクション」はまだ続いていたんですねぇ。これは鮎川長編全復刊も夢ではない?あと2作『積木の塔』と『死者を笞打て』のみ。個人的にはノンシリーズである『死者を笞打て』を希望したい。


法月綸太郎『六人の女王の問題』。副題に「犯罪ホロスコープⅠ」と付いているように、十二星座をひとつずつモチーフにしたパズラー短編6編を収録。残りの6編も連載が続いているそうなので、そう遠くない時期に出るようです。


黒田研二『ふたり探偵』。『ウェディング・ドレス』『ペルソナ探偵』に続きクロケン文庫化3作目。個人的には次に、本格ミステリとしての評価が高かった『硝子細工のマトリョーシカ』の文庫化を是非していただきたい。


他にも光文社文庫は、歌野晶午『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』、辻真先『会津・リゾート列車殺人号』、道尾秀介『ラットマン』と豪華なラインナップです。


島田荘司『最後の一球』(文春文庫)。月刊「島田荘司」(刊行ペースが月1ペース)だったときの作品のひとつ。


米澤穂信『遠まわりする雛』(角川文庫)は古典部シリーズの短編集。シリーズ第4長編『ふたりの距離の概算』も近いうちに出るようで。


初野晴『退出ゲーム』(角川文庫)。初野氏の知名度を押し上げた、傑作と評判のミステリが遂に文庫に。これも楽しみ。


今邑彩『少女Aの殺人』(中公文庫)はなんと15年越しの文庫化。これも書店で仕掛けられている『ルームメイト』の効果なのでしょうか。


ポプラ文庫からは、怪盗ルパン全集シリーズ隔月刊行第4弾。『虎の牙』は前回の刊行予定に出ていましたが、結局来月に延びたようです。


西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたまたまた刊行延期。いつになったら本当に出るのやら…


愛川晶『道具屋殺人事件』(創元推理文庫)は神田紅梅亭寄席物帳シリーズの第1弾。これも評価の高かった落語ミステリです。
創元推理文庫は落語がテーマの作品が多いですね。大倉崇裕『三人目の幽霊』『七度狐』や北村薫氏の「円紫さんと私」シリーズ。落語ミステリの草分け的レーベルと言っても過言ではないかも?


あと特に気になるのは、井上尚登『ホペイロの憂鬱』(創元推理文庫)、越谷オサム『ボーナス・トラック』(創元推理文庫)、早瀬乱『レイニー・パークの音』(講談社文庫)など。


(追記)6/19

ミステリー文学資料館編『シャーロック・ホームズに再び愛をこめて』(光文社文庫)を忘れていたのでリストに追加。『シャーロック・ホームズに愛をこめて』に続く、国内のホームズパスティーシュ作品のアンソロジーです。


(さらに追記)7/3

東川篤哉『もう誘拐なんてしない』(文春文庫)と真木武志『ヴィーナスの命題』(角川文庫)をリストに追加。

  # by we_2006 | 2010-06-13 14:15 | 文庫

水無月の文庫化

というわけでいつものごとく「本やタウン」より、来月文庫化される予定のなかで気になるものをピックアップ。


「MORNING GIRL」 鯨統一郎 講談社文庫
「新装版 とらんぷ譚 真珠母の匣」 中井英夫 講談社文庫
「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」 西尾維新 講談社文庫
「蛇行する川のほとり」 恩田陸 集英社文庫
「俺が俺に殺されて」 蒼井上鷹 祥伝社文庫
「羊の秘」 霞流一 祥伝社文庫
「やってられない月曜日」 柴田よしき 新潮文庫
「妖女のねむり」 泡坂妻夫 創元推理文庫
「新版 歯と爪」 ビル・S・バリンジャー 創元推理文庫
「魍魎の匣(上・下)」 京極夏彦 双葉文庫
「新装版 裁きの終った日」 赤川次郎 文春文庫
「狩人は都を駆ける」 我孫子武丸 文春文庫
「空白の叫び(上・中・下)」 貫井徳郎 文春文庫
「インシテミル」 米澤穂信 文春文庫



中井英夫『新装版 とらんぷ譚 真珠母の匣』(講談社文庫)は「とらんぷ譚」シリーズの最後の作品。これで「とらんぷ譚」はすべて復刊されることになります。


西尾維新『xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』(講談社文庫)はまたしても刊行延期。米澤穂信『インシテミル』(文春文庫)も来月に刊行が延びました。


蒼井上鷹『俺が俺に殺されて』(祥伝社文庫)は、著者初の長編文庫化。


泡坂妻夫『妖怪のねむり』(創元推理文庫)。前回の『喜劇悲奇劇』同様、過去の泡坂作品の復刊が続いていますね。


ビル・S・バリンジャー『新版 歯と爪』(創元推理文庫)。あの袋綴じ返品保証は新版でもつくのでしょうか?


京極夏彦『魍魎の匣(上・下)』(双葉文庫)は、日本推理作家協会賞全集のシリーズ。同年受賞の梅原克文『ソリトンの悪魔』も上下巻で刊行されるようです。


先日推理坂協会賞を受賞した貫井徳郎氏の『空白の叫び』(文春文庫)は、なんと上・中・下の3分冊。原稿用紙2000枚を超える大作だそうで。


あと特に気になるのは、我孫子武丸『狩人は都を駆ける』(文春文庫)、霞流一『羊の秘』(祥伝社文庫)、鯨統一郎『MORNING GIRL』(講談社文庫)など。

  # by we_2006 | 2010-05-16 22:30 | 文庫

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