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文庫化と三大奇書もしくは四大奇書

いやー、サボったサボった、このブログ。

実に1ヶ月半振りのブログ更新です。
なんかすいません。

というわけで(強引だな)、「来月の文庫化情報」を更新しました。


個人的な注目文庫は以下。


「さまよう刃」 東野圭吾 角川文庫
「黒死館殺人事件」 小栗虫太郎 河出文庫
「彩紋家事件 後編」 清涼院流水 講談社文庫
「子供たちは夜と遊ぶ(上)」 辻村深月 講談社文庫
「子供たちは夜と遊ぶ(下)」 辻村深月 講談社文庫
「セリヌンティウスの舟」 石持浅海 光文社文庫
「江戸川乱歩と13人の新青年 〈文学派〉編」 ミステリー文学資料館編 光文社文庫
「密室の鎮魂歌」 岸田るり子 創元推理文庫
「六月六日生まれの天使」 愛川晶 文春文庫


ほほう。あの「三大奇書」のひとつ、「黒死館殺人事件」が河出文庫から出るのですか。
考えてみれば、「黒死館殺人事件」だけが入っている文庫って(現在新刊で入手可能なものは)なかったですからねぇ。

三大奇書の他の2作はどうなんでしょう?

夢野久作「ドグラ・マグラ」は角川文庫から上下巻で入手可能。
それとちくま文庫の「夢野久作全集」の第9巻として「ドグラ・マグラ」が単発で入ってます。これも入手可能。
それと創元推理文庫の「日本探偵小説全集」の第4巻「夢野久作集」がありますねぇ(これは「ドグラ・マグラ」の他にも作品が収録されていますが)

中井英夫「虚無への供物」は講談社文庫から上下巻で入手可能。2004年に新装版で分冊化したのは記憶に新しい。
あとは、「創元ライブラリ」という文庫サイズのレーベルの「中井英夫全集」の第1巻として、「虚無への供物」が単発で入ってますね。これも大きな書店へ行けば入手可能。

ちなみに小栗虫太郎「黒死館殺人事件」は、創元推理文庫の「日本探偵小説全集」の第6巻「小栗虫太郎集」で読めますね(これも他の小栗作品が収録されていますが)

ということは、来月に河出文庫から「黒死館殺人事件」が出れば、

①文庫である
②その作品だけが入っている
③新刊書店で入手可能である
④分冊化されていない(上下巻などに分かれていない)

これらの条件を満たす「三大奇書」が出揃う、というわけですな。


夢野久作 「ドグラ・マグラ」 ちくま文庫
小栗虫太郎 「黒死館殺人事件」 河出文庫
中井英夫 「虚無への供物」 創元ライブラリ


ん~、壮観ですなぁ。

自称文庫マニアの私としては、ちょっと揃えてみたくなってきましたね(別の文庫でもう持ってるけど)

それに、俄然読みたくなってきましたね(←読んでないのかよ)


後は竹本健治「匣の中の失楽」があれば完璧なんだけどなぁ(四大奇書が揃う)

講談社文庫はとうの昔に品切れ中だし、2002年に出た双葉文庫版「匣の中の失楽」も品切れ中。
でも講談社ノベルス版では入手可能、という不思議な状態なんですよね。


ん~、まあ、竹本健治氏の文庫自体なかなか見ないですし、古本屋で見つけただけでもラッキーな部類ですからねぇ(ウロボロスシリーズの文庫は未だに見たことがないですし)

文庫で復刊、なんてのはゼイタクなのかな、トホホ・・・・・・。

  by we_2006 | 2008-04-12 23:55 | 文庫

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