二階堂黎人 「増加博士と目減卿」

読了しました。

この作品は「登場人物が、自分たちが小説の登場人物であることを知っている」というメタ・ミステリなのですが、作品自体の虚構性に言及しているというよりは、そういう「メタ・ミステリ」自体をパロディ化しているような感じですね。って、いろいろ書いていると分からなくなってきそうですが、内容自体は非常に読みやすいです。

そしてメタな設定でありながらも、作中で使われている密室トリックにはどれも舌を巻きます。私は特に、「『Y』の悲劇―『Y』がふえる」の衝撃的なトリックが印象に残っています。著者が「ロジックよりもトリック」をモットーとしている、というのも頷けますね。


他の二階堂氏の著作(特に長編)も読みたいのですが、「吸血の家」とか「悪霊の館」とか「人狼城の恐怖」とか分厚いものばかりを連想してしまい、ちょっと尻込み。ここは今しばらく、薄めの長編で肩を慣らしておくのも良いでしょう。でも、いつかは必ず読破してやるぞ!
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  by we_2006 | 2007-01-14 22:29 | ミステリ

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