鮎川哲也 「五つの時計」

読了しました。

本格の巨匠、鮎川哲也氏の短編集。創元推理文庫版。

長編の合間に読むようにしていたのですが、「合間で読む」にはあまりにも密度が濃すぎて、結局これがメインになってしまいました(笑)


いやもう満腹です。満足です。まさに「ベスト・セレクション」ですね。

特に表題作の「五つの時計」には驚愕しました。これだけ精緻で複雑なトリックを短編で成し遂げるなんて・・・。初めて読む鮎川作品がこの「五つの時計」だったということは幸福ですね。


どれも厳選された短編ばかりなのですが、気に入った作品を挙げさせてもらうならば、「五つの時計」、「道化師の檻」、「薔薇荘殺人事件」、「急行出雲」あたりです。
「薔薇荘~」は1番のお気に入りです。王道のフーダニットもので、問題編・解答編があって、といかにもな感じなのですが、それもまた好きですし(花森氏の解答も興味深い)、そのための些か大げさなギミック(「黒死館」とか「ユダの窓」とか)を入れているのも私好みなんですね。もちろんトリックも。

アリバイものに強いと言われる鮎川氏ですが、密室ものや倒叙ものの構成も鮮やか。星影龍三シリーズは良いですねー。探偵の性格と世界観は好みです。

なんか自分の嗜好があぶり出されたような感じですね。
[PR]

  by we_2006 | 2006-11-23 19:55 | ミステリ

<< ちょっと遅いですがバトンを・・・ 雨の日は >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE