今邑彩 「卍の殺人」

読了しました。

嬉しい!今回は私の推理が当たりました!
やりましたよ~
達成感に浸ってます。

この作品は東京創元社による企画「鮎川哲也と13の椅子」の13番目の椅子(一般公募作)に選ばれたものです。
陰鬱ともいえるような旧家で起こった殺人事件。謎に次ぐ謎。そしてそれらを最後まで本格として解き明かそうとしている部分が、いかにもこの企画から生まれた作品だということを物語っているように思います。

率直な感想をいうと、この作品で用いられているトリックは、見つけやすいが作りにくい類のものだと思います。伏線の部分を読むと実に手が込んでいて、複雑ですがそのほとんどに必然性があり、見事だと思います。これを一から作り出すのは容易ではないだろうと。
だけれど、ひとたびヒントを見つけると、糸が解れていくように作者が示した真相へと進むことが出来るのです。

トリックの見破られやすさは重要ではない。トリックが看破されたときに、それによって読者が推理した解答は、作者があらかじめ提示した真相に、ある程度の一致を見せなければならない。これが読者に対する「フェア・プレイ」であり、本格ミステリの重要な部分なのかもしれない。
そう思わせてくれる作品でした。
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  by we_2006 | 2006-09-22 10:21 | ミステリ

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