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作家別文庫化考察(2) 有栖川有栖

読書は進んでいるのですが、コンテンツの充実を目指し、ミステリ文庫読み(自分)によるミステリ文庫読み(自分)のための企画「ミステリ作家別文庫化考察」をぼちぼち進めていこうと思います。

2回目は、有栖川有栖氏。

著作は前回の綾辻氏よりかなり多め。
コンスタントに作品を発表し続けておれらるようです。

まずは長編。
学生アリスシリーズの3作(創元推理文庫)、国名シリーズの「スウェーデン館の謎」、「マレー鉄道の謎」(講談社文庫)、「マジック・ミラー」、「46番目の密室」、「幻想運河」、「幽霊刑事」(講談社文庫)、「ダリの繭」、「海のある奈良に死す」、「朱色の研究」(角川文庫)。これらはすべて入手可能な状態であり、かつ新刊文庫での入手が比較的容易です。
敢えて新刊では入手しにくいものを挙げるならば、「幻想運河」、「ダリの繭」あたりでしょうか。まあこれはあくまでも、「新刊で」の入手のし易さです。「品切れ」ということでもありません。

既刊の作品で文庫化されていない長編は「虹果て村の秘密」(講談社ミステリーランド)と「乱鴉の島」(新潮社)の2作品。
「虹果て村の秘密」の方は「講談社ミステリーランド」の配本なので、文庫化は微妙なところ。是非とも文庫化してほしいものですが・・・。
「乱鴉の島」は現時点での氏の最新作であるので、文庫化はまだ先の話です。

次は短編集。
最新作「モロッコ水晶の謎」と長編2作を除いた国名シリーズの12作(講談社文庫)、「ジュリエットの悲鳴」、「暗い宿」(角川文庫)、「山伏地蔵坊の放浪」(創元推理文庫)、「作家小説」(幻冬舎文庫)、「絶叫城殺人事件」(新潮文庫)。これもすべて入手可能な状態であり、かつ新刊文庫での入手が比較的容易です。が、「暗い宿」だけは現在私は書店では未確認です。
それと、1つ1つの入手は困難なわけではないのですが、新刊で文庫の国名シリーズがすべて揃っている所は少ないように思います(あくまで私見ですが)。やはりすべて揃えるとなると、大きな書店でないと難しいようですね。

既刊の作品で文庫化されていない短編集は「モロッコ水晶の謎」(講談社)と「白い兎が逃げる」(光文社)の2作品。どちらも文庫化はされると思うので、文庫待ちの方は気長に待ちましょう。

有栖川氏も同様にアンソロジー等に積極的に参加しています。そしてやはり、有栖川作品を探し求める目的ならば、アンソロジーよりは上記の短編集を探すほうがおススメでしょう。

文庫(単行本)未収録の作品もあるようですが、わたくしそこまで把握できておりません。
詳しくは、私の中途半端な情報よりも膨大で、かつ正確である有栖川有栖ファンサイト「有栖川有栖データベース 有栖川探偵小説事務所」でお調べ下さい。

有栖川氏のエッセイ及び他作家との対談集などの文庫化はこの企画では触れません。ご了承を。

とまあ、ほとんど手抜きというか丸投げというか、そんな文庫化考察でした(汗)

メジャーな推理作家について調べるのは容易なので、そろそろ文庫が入手困難な作家についてもリサーチしていこうと思う次第です。

おまけ

私の有栖川文庫作品読了リスト

「月光ゲーム」 創元推理文庫

のみ。・・・・・・・・・orz

  by we_2006 | 2006-09-19 18:26 | 作家別文庫化考察

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