エラリー・クイーン 「Xの悲劇」

読了しました。

この「Xの悲劇」、ミステリは読まずとも名前だけは聞いたことがある方もおられるかもしれません。

もちろん本格ミステリ読みの人にとっては、何を今更そんなものも読んでいないのか的な名作なのですが、わたくし今更読んでます、はい。ミステリ初心者なので、お許しを。

もうこの作品、というか以降の「悲劇」シリーズも、その他のエラリー・クイーン氏の著作も、クイーン論も、様々な本格の評論家や好事家らが研究している分野であるので、初心者の私には何も言うことはないでしょう。
なので個人的に、率直な感想を少し。

この作品はクイーンの初期の作品と位置づけられているようです。後期のクイーンの著作にあたる「九尾の猫」もサスペンスが色鮮やかでなかなか面白く読めましたが、やはりクイーンの本領は「論理」にあるのだなと、これを読んで感嘆させられる思いでした。
作中の探偵役ドルリー・レーンが展開する推理は、緻密であり鮮やかであり、論理的な盲点など皆無であるかのように見えるほど。
パズル的ともいえる論理の鎖や意外な結末、重厚な世界観、くせのある名探偵など、これらエラリー・クイーンの創造したこの探偵小説は、現在の国内本格推理作家の多くを魅了し、影響を及ぼしてきたことを、素人ながらにも納得させてくれるものでした。
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  by we_2006 | 2006-09-18 18:29 | ミステリ

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