乙一 「夏と花火と私の死体」

ああ、もう日を越してしまいました・・・。

というわけで、3日振りの更新になってしまったこのブログです。

タイトルの作品は、帰省中に読了しました。集英社文庫版です。

表題作はミステリではなくホラーなのですが、これがまた圧倒的です。
文章が圧倒的に巧い。

私はホラー作品の読書経験は皆無なので深いことは語れませんが、とにかく巧いと思います。
場面の盛り上げ方を踏まえていて、なおかつ独特な視点で読者から何とも言えない(恐怖とも違う、敢えて言うなら「黒い」でしょうか。「黒乙一」と呼ばれてもいますし・・・)幻想のような感覚を引き出させていると思います。こういうのをホラーを言うのでしょうか。

そして何よりすごいのが、この表題作が著者の17歳のデビュー作であり、執筆時は16歳であったこと。

16歳、16歳、16さい、じゅうろくさい・・・(エコー)
16歳でこんな作品を書いてしまうなんて・・・。

これが才能というものなんでゲスかね。語尾が変になってしまったでゲスよ。


図らずもこの作品を読んだのが「夏」。
しかも帰省先の田舎で読んでしまったので、シチュエーションばっちり。
おかげで強烈な印象が残ってしまいましたよ・・・。

「夏と~」には表題作と「優子」という短編が収録されていますが、こちらのほうはミステリですね。
でも正直、「優子」の結末よりも、「夏と花火と私の死体」の文章の巧さに驚いてしまった自分なのでした。
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  by we_2006 | 2006-08-28 00:31 | ミステリ

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