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2006年上半期私的ベスト5

を発表したいと思いまして。今日で上半期も終わることですし。

対象は今年の1~6月に読了したミステリ作品。
合計10作です。(少ない・・・)

それではいきますか。


第1位 「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」 麻耶雄嵩
・とにかく、読了後の衝撃がすごかったです。なんとも言えない世界観も好みですねぇ。後半はもう、「うわー!うわー!」とただ圧倒されるのみでした。文句なし、今年の暫定1位です。

第2位 「ロートレック荘事件」 筒井康隆
・これも衝撃度は高かった・・・。真相があまりにも意外過ぎて、最初は分からなかったほど(笑)

第3位 「黒後家蜘蛛の会 1」 アイザック・アシモフ
・短編集で、しかもまだ4巻も続くシリーズですが、<ブラック・ウィドワーズ>の設定・キャラクターや彼らの軽快な会話は私好みでした。登場人物たちの(というかアシモフ氏の)博覧強記振りも凄まじいです。

第4位 「月光ゲーム Yの悲劇88’」 有栖川有栖
・ミステリとしても青春小説としても楽しめた作品です。派手なトリックではないですが、本格のガジェットを多く取り入れたり、ロジックを重視した展開は「本格ミステリの王道」を突き進んでいる感じで良いですね。

第4位 「長い家の殺人」 歌野晶午
・『月光ゲーム』と同率順位にしておきました。この作品も地味な印象ですが、トリックが凄い。そのトリックが生み出す不可解な状況は、初心者本格ファンにとっても実に魅力的なものだと思います。

次点 「春期限定いちごタルト事件」 米澤穂信
・上位5作はどれも名作であり傑作の部類に入ると思います。「何をものすごく今更な」ってな順当なランキングかもしれませんが(汗)。というわけで、比較的新しいこの作品を次点に挙げておこうと思います。しかし、ただの青春小説短編集ではありません。アレ(詳しく言うとネタバレになるので)を巧くミステリに取り入れるとは・・・、米澤氏はなかなかの強者です(笑)。新しい可能性を感じますね(←何をエラそうに)

以上、ごくごく私的な2006年上半期ベスト5でした。

  by we_2006 | 2006-06-30 22:34 | ミステリ

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