似鳥鶏 「理由あって冬に出る」

7月ごろ読了。

本作は第16回鮎川哲也賞で佳作入選したものです。


いわゆる「日常の謎」物なのですが、若い読者層を狙ってか、表紙の絵は何ともライトノベル的です。
その期待(想像)を裏切らず、軽いテンポの語り口で、魅力的なキャラクターあり、学園生活に散りばめられたユーモアあり、いかにも青春風味な「少々シニカルな主人公」視点ありで、非常に読みやすい作品でした。


これだけならまあ普通なのですが、本作のすごい所はミステリとしても充分な楽しみを用意してくれている点。序盤は多少味気なく感じるかもしれませんが、後半で披露される推理はロジカルで、本格読者の観賞にも耐えうると思います。


そして、作品全体に漂うさっぱりとした雰囲気と終盤のほろ苦い展開、さらに驚愕のラストまでもが、なんというか、どれもメリハリがついているようで、とてもバランス良く見えるのです。


とても楽しく読めました。オススメです。
[PR]

  by we_2006 | 2009-11-28 12:55 | ミステリ

<< mixi日記外部ブログ移行と文庫化 鯨統一郎 「パラドックス学園」 >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE